with mzk.

聴いた音楽について綴ります。

「this cloudy」 amber gris

 

this cloudy

this cloudy

 

CDの帯がライブのチケットになっている面白い仕様。かなりお得なサービス。関東に住みたい。

 

表題曲は、kanameさん作曲。曲調は、「bright or blind」の様な、静と動のコントラストが割とハッキリしてて、サビで一気に駆け抜けて、キャッチーでkanameさんらしい王道な曲です。今回も平常運転。と言えば悪く聞こえますが安心のクオリティーです。

 

ファンなら周知の通り、機材車が盗難に遭い。結局、車も楽器も戻ってこずで、各パート、 一からシステムを新調したとの事ですが、サウンド面はほとんど変わらず。個人的には変化を期待してたのですが、ある種の到達点に達しているという事なのかな。結成当時からずっと音源聞いてますが、どのCD聞いてもあまりにも一定なので…。確かに良し悪し色々あるんだろうけど、例えば「今回はスネアの音高いな。」とかそういう変化も追えれば、もっと聞いてて楽しめるだろうなと思う。もっと、冒険して欲しい。

 

今回は詞がたまんないなー。主人公と生前の故人との距離感、やり取り、亡くなった後、故人を偲ぶ感情、それら全てが映像さながら鮮明に感じられる。この曲の詞に手鞠さんの死生観をどのぐらい反映されているのかはわかりませんが、そこから充分に汲み取れる程の純粋な人柄、繊細だが力強い姿勢に胸打たれ、同時に憧れる。

 

Ruvieの時からそうですが、手鞠さんの歌を聞いてると、疲れた心が浄化される感覚に陥る事が多々あって、私がamber grisが好きな理由ってきっとソレなんだと思う。

 

 

 

Rate:★★★★・