「ECHOES」 彼女 in the display
激ロックで取り上げられたりする所を見ると、エモ・ラウド・ミクスチャー界隈のジャンルになるのでしょうか。彼女 in the display 略して KID ? 4曲入りEP。
このバンドの最大の武器はボーカルの声の良さだと思っている。どっしりと丁寧に紡がれる言葉。良い意味であまりロックバンドにいないタイプのボーカリストかと。今回もそれが活きるメロディーでKIDの魅力がたくさんパッケージされています。
Aメロの符割がゆらゆらと独特なM-1「Determination」に始まり、ド頭から疾走感溢れ、最後はシンガロングもありライブ映えしそうなM-2「ECHOES」。これがリードトラックの様ですが、個人的には続くM-3「MAGI」が1番好き。1番とコーダ前のBメロが違う風に聞こえる素敵なアレンジ、ラスト怒涛の切なめなメロディーの応酬。ホントこれリードでも良いんじゃないかと思う程。珠玉の4曲。どれも素晴らしい楽曲です。
ただイントロや間奏部分があまり耳につかず、退屈に思える部分も。ギター、キーボード等の所謂上物となるフレーズがやや薄口に感じてしまう。例えば、イントロ開始5秒でドカンと着火できるような強烈なリフだとか、そういうのも欲しい。